
日本は平均寿命が男性78歳、女性85歳といった世界有数の長寿国となりました。しかしながら、医学の進歩に見合った治療を行っていくと、医療費の増加は避けられず、最近では老人医療費の高騰が健康保健制度の崩壊につながるのではと危惧されています。
介護保険制度がスタートしましたが、その適応疾患は限られ、自己負担の金額も増えるなど様々な問題点が出てきています。これからは介護を受けないで済むような、予防医学の発想が大切です。
整形外科に膝の痛みで受診される人の中には、内科で血液検査の値を基になるべく歩くように指導され、急に歩いたため膝に水が溜まって来院する人がいます。年齢や体重、筋力などを考慮した運動療法の処方箋を作る必要があります。
膝が悪い人に筋力トレーニングを勧めてもダイエットと同じで、3日坊主になる事が多く、自宅でのリハビリテーションには限界があります。しかしながら手術後など除いて病院での筋力トレーニングは保険適応になりません。(審査で査定され削られてしまいます。)
宇宙飛行士が無重力空間で長期に生活すると骨が弱くなるように、普段歩かない人は、いくら骨粗鬆症の薬を使っても骨密度は増えません。また筋力が弱ければ転倒しやすくなり骨折のリスクが高くなります。
筋力をつける事も骨を丈夫にする事も、薬に頼ったり他人に頼ったりでは限界があります。一緒に運動する仲間を作って、体を動かすことを生活習慣にして下さい。